
登山ギアを揃えると、非常時にそのまま背負って逃げられるマイ防災セットにもなる。
「登山やってみたいけど、そんなに行くかな〜」とか「道具買っても置き場所困りそう」って思ってるなら、ちょっと待ってほしい。登山用品って、実は日常でも防災でもめちゃくちゃ使えるのだ。
この記事では、うちが登山デビューしてから「買ってよかった!」と本気で思ったギアを紹介しながら、普段どう使ってるか、いざというときどう役立つかを、ざっくりまとめた。
「ギア買うハードル下がったかも」って思ってもらえたら嬉しい。
なぜ登山道具が「日常使い」や「防災」に強いのか?
登山道具は山だけのものじゃなくて、日常でも非常時でも頼れる理由がある。
ざっくり3点紹介する。
1. とにかく軽くてコンパクト
登山用品は、できるだけ体に負担をかけないように作られてる。たとえば、めっちゃ暖かいダウンジャケットも、専用袋に入れると缶ビールくらいのサイズに小さくなる。普段の持ち歩きにも、防災リュックにもぴったり。
2. 頑丈で、ちょっとやそっとじゃ壊れない
山の上は、強風・雨・直射日光・寒さ、という過酷な環境だ。だから登山道具は耐久性が桁違い。レインウェアもバーナーも、普通の市販品よりずっとタフだ。
3. 省エネ&多機能で生き延び仕様
山では、燃料と電池は貴重な命綱だ。だからバーナーはちょっとの燃料で速攻お湯が沸くし、ヘッドライトも超省エネ設計。停電とか避難生活でも普通に大活躍する。
つまり、登山ギアって「普段使いもできる防災グッズ」なのだ。
ここからは、実際にうちが買ってよかったアイテムたちを紹介していく!
実際に買ってよかった登山道具リスト
登山を始めるにあたって揃えた道具たちですが、実際に使ってみると登山のときだけでなく、日常生活や防災の面でも思いがけず役立つものばかりでした。ここでは、1年間使ってみて「これは買ってよかった!」と感じたアイテムをいくつかご紹介します。
ウェア:モンベルダウンジャケット

登山では動いているときに着る行動着と、休憩しているときに羽織る防寒着が必要です。その際の防寒着としてこのダウンジャケットを購入しました。
値段はモンベル公式サイトで¥23,650。
見た目は、ユニクロのダウンジャケットに似ていますが、保温力が違います。薄いからあんまり効果がなさそうと最初は思っていたのですが、なんてことはない。これ1つあれば十分です。
普段使いはというと、仕事着でも使えますし、我が家は電気代節約のため、冬の間は部屋の中でも着ていました。室内で着ても、軽いので、不快な感じは全然ないんです。

しかも専用の袋が付属しており、サイズはこれだけ小さくなります。
(我が家お気に入りの缶ビールサイズと比較)

暖房が使えない災害時でも、体温をしっかり保持できると思わせてくれるので、我が家の防災グッズの1つになっています。
ウェア:モンベルフリース

こちらは登山中の行動着として購入した薄手のフリースです。
値段はモンベル公式サイトで¥7,040。
【モンベル】シャミースジャケット Men's 薄手ながら暖かく、心地よい肌触りのシャミース™を使用したジャケットです。適度にゆとりがあるシルエットで、アウターとしても中 webshop.montbell.jp
軽くて通気性がよく、脱ぎ着がしやすいので体温調整に最適。ちょっと肌寒いときや、近所に出かけるときなど、ちゃんと着替えるほどじゃないけど、何か羽織りたいという場面で大活躍しています。
実際、自宅でも外出時でもほぼ毎日着るほど、使用頻度の高いアイテムです。

さらに、ポリエステル素材で速乾性に優れているのもポイント。登山では汗をかいてもすぐに乾くので快適に過ごせますし、災害時のように着替えが限られる状況でも衛生的に保ちやすいのが心強い点です。
湯沸かし器:ジェットボイル

少ない燃料で0.5リットルの水を約1分40秒で沸かせるバーナーです。
種類はいくつかありますが、自分はジップを使っています。
モンベル公式サイトで ¥13,750。
少し値段は貼りますが、これを推したい理由を聞いて欲しい
【モンベル】JETBOILジップ ジェットボイル®最大のメリットである高い熱効率はそのままに、必要最小限の機能に絞ることで高いコストパフォーマンスを実現した webshop.montbell.jp
標高が高い山では、沸点が低くお湯を沸かすのに時間がかかりますが、このバーナーなら素早くお湯を沸かすことができるのです。
特に冬は寒すぎて、この待ってる時間をできるだけ減らしたい。
そんな待ち時間とはおさらばです。
また、お湯だけでなく、ポットでインスタントラーメンを作ったり、別の専用アイテムを購入することで、料理をすることもできるようになったりします。
収納面でいくと、ジェットボイルに付属するギアは、全てポットの中に収納できるようになっているため、バックパックの収納スペースを節約できるのも気に入っているポイントの1つ。

ちなみに底のカバーは、コップとして使うこともできます(全てのアイテムに意味があって素敵)

登山だけでなく、停電時や避難生活でも即座にお湯が沸かせる点がとても心強いと感じています。
水筒:ナルゲンボトル

登山では水筒はまさに生命線。そのため、丈夫で信頼できる水筒を探していたところ出会ったのが、アメリカ発祥のナルゲンボトルです。もともとは研究室で使用されるプラスチック容器が、1960年代に科学者の一人によってハイキングに持ち出されたことがきっかけで、一般向けのウォーターボトルとして開発されたとのことです。
研究用のプラスチック容器だったことからとても丈夫です。丈夫な上、軽いので、仕事に持って行ったり、サーフィンに行く際、砂まみれになっても全然気にならないのでガンガン色んなシーンで活用しています。災害時も十分活躍してくれそうで、期待度MAXです。
また、20℃から100℃まで対応できるため、 熱湯を注ぐことも、冷凍することも可能で利用できる幅がとても大きいのも気に入っている1つです。
値段は公式サイトで¥2,420。
この値段で長く使えることを考えるとかなりお得です。
【MONOCHROME】広口0.5L Tritan Renew | NALGENE,広口0.5L | High MOUNT オンラインストア 「High MOUNT オンラインストア」で取り扱う商品「【MONOCHROME】広口0.5L Tritan Renew」 highmount-store.jp
evernew ウォーター バッグ

evernewのウォーターバッグは水を持ち運ぶためのプラスチック製のバッグです。
登山中は大きな水筒だと取り出し時に不便なので、小さい水筒を持ち歩きつつ、ウォーターバッグを予備の水として持っていきます。
プラスチックでできているので、空っぽになったら丸めて小さく収納することも可能。帰り道はバッグの中がスッキリした状態で帰れます。

日常で使う場合は、こまめに水を取れるように自室で仕事する際にウォーターバッグを1日の始まりに常備。こうすることで、いちいち水を取りに行かなくてよくなりました。
性格上、面倒くさくて水分補給を後回しにしていましたが、これがあることで水を飲む習慣ができて、健康面にもいい影響を及ぼしてくれました。
災害があっても、こういったバッグに水を貯めておけば、安心できそうです。
容量も色々なものが展開されているので、自分の生活スタイルにあったものを選ぶのも1つ。
ちなみに自分は登山にもちょうど良い1.5リットルのものを使っています。
値段はエバニュー公式サイトで¥1,210。
¥1,000ちょっとで買えるので何個か予備に持っておくのも1つです。
(我が家は2つ持ち)
エバニュー公式オンラインショップ / ウォーターキャリー 1.5L evernew-product.net
イナレムストレッチレインスーツ(ウインドブレーカー兼レインウェア)

こちらはワークマンで購入したウインドブレーカー兼レインウェアのイナレムストレッチレインスーツ。
価格はワークマンHPで5,500円(2025年5月現在)
寒い時も雨の時も使えて、上下セットでこの値段は安い!!!
登山中に雨が降った時や、凍えそうな時にバッグに忍ばせておくと、一安心できます。

INAREM(逆から読むとムレない)という素材でできており、風はしっかり防いでくれるのですが、蒸れづらく快適な着心地を保てます。
登山以外でも、雨が降りそうな時は持ち歩いています。
傘を持っていくのが嫌いな自分にとって、欠かせないアイテムの一つになりました。

災害時においても、雨も寒さも凌げるので持っておきたいアイテムの1つですね。
登山道具で“マイ防災セット”を組んでみた
登山道具は、普段使いしながら“非常時にもすぐ役立つ”のがいいところ。
実際にうちでは、普段使っているギアをまとめて、こんな感じで防災リュックにしてる。

▼うちの防災リュック(例)
モンベルダウンジャケット(防寒着)
フリース(行動着)
ジェットボイル+ガス(調理・お湯)
ナルゲンボトル(飲料用)
evernewウォーターバッグ(給水・備蓄)
ヘッドライト(夜間照明)
ワークマンレインウェア(雨・防寒対策)

これだけで、停電や避難生活の“最初の数日”はだいぶラクに過ごせるはず。さらに必要に応じて、水・食料・薬を足すだけ。ちなみに、今後買い足したいのは、どこでも座れる携帯用のマットと、すぐに細かい荷物を取り出す用のサコッシュ。
まず何を買えばいい?迷ったらこの3つから始めよう
いろいろ述べたけど、登山道具は種類が多すぎて最初は迷うと思う。
だから、これから揃えるならまずこの3つだけ押さえとけばOK。
① 防寒着(ダウンジャケット or フリース)
とにかく体温キープが最優先。寒さでやられたら一発アウト。普段着にもできるから、買って絶対ムダにならない。
✅️選び方のコツ
- 軽量&コンパクト収納できるモデルを選ぶ(登山用ならたいてい袋付き)
- ジッパー+フラップ(ボタンやベルクロ)付きだと、防風力が段違い
- 動きやすさ>厚み重視(重ね着前提なのでモコモコすぎないほうが便利)
② 湯沸かし道具(ジェットボイル or 小型バーナー)
お湯が沸かせれば、飲み物・食事・衛生面、全部ラクになる。停電でも暖かいものを飲めるのはガチで心強い。
✅️選び方のコツ
- ガス缶(OD缶 or CB缶)対応をチェック(汎用性が違う)
- 収納サイズがコンパクトなものを選ぶ(リュックに収まりやすい)
- 風防性能が高いものだとアウトドアでも安定して使える
③ 頑丈な水筒(ナルゲンボトル)
どこでも水を持ち運べる&貯められる。熱湯も冷凍もイケる万能選手。防災的にも最優先。
✅️選び方のコツ
- 口が広いタイプを選ぶと洗いやすく、食料も詰められる
- 500ml〜1Lサイズがベスト(大きすぎると荷物になる、小さすぎると心許ない)
- 耐熱・耐冷対応か必ずチェック(安物は割れるリスクあり)
この3つがあれば、「寒さ対策、熱源の確保、水分の確保」ができる。登山はもちろん、非常時にも即使えるから、最初の買い物はここから始めるのが鉄板だ。
登山に行く日も、行かない日も、使いこなせるギアがあると、ちょっと世界が広がる。
気になったら、まずは一歩踏み出してみよう。